アボカド

野菜のイメージが強いアボカドですが樹木に成るれっきとした果物です。中央アメリカ原産の熱帯・亜熱帯で広く栽培されています。果物でありながら糖分はほとんど無く、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。その栄養素は脂肪分に含まれており、滑らかな食感から『森のバター』と呼ばれ、果物の中でも最高値のカロリーを呈します。この脂肪分のほとんどがオレイン酸、リノール酸、リノレン酸といった不飽和脂肪酸で、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減少させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる効果や中性脂肪を下げるのに効果があるとされています。刻んでサラダにしたり、潰してソースにしたり、サンドイッチやハンバーガーに挟んだり、寿司の具材にも合うなど様々な料理に活用されています。アボカドは木に成っている段階では柔らかくならず、収穫後に追熟させる必要があります。日本で販売されているアボカドも未完熟の状態がほとんどなので、軽く押して柔らかくなるまで追熟させる必要があります。常温で放置して問題ありませんが、21℃が一番適しているとされています。また、切った際に起こる変色はレモンなどの酸をかけると防ぐことができます。アボカドにはペルシンという物質が含まれており、人間には無害ですが鳥や小動物、家畜などの動物が摂取すると呼吸困難や痙攣など中毒反応を起こす場合があるのでペットを飼育している場合は誤って食べてしまわないよう注意が必要です。また、ヒトでもフルーツでアレルギーを発症したことがある方や、天然ゴムアレルギー(ラテックスアレルギー)を持つ方は、アレルギー症状が出る場合がありますので摂取の際には気をつけるようにしましょう。

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